歯周病を放置すると怖い!心臓・糖尿病とも関係が?重度の方もご相談を

皆さま、こんにちは。
東急東横線「都立大学駅」から徒歩2分の歯医者【都立大学ブラン歯科クリニック】です。
歯ぐきから血が出る、腫れているといった症状を「たいしたことない」と思って放置していませんか。
歯周病は歯ぐきや骨を壊すだけでなく、心臓病や糖尿病、脳梗塞、誤嚥性肺炎、妊娠・出産への影響、認知症など、全身の病気とも深く関わっています。
しかも、進行すれば歯がぐらつく・抜けるといった重度の状態になり、食事や会話のしやすさにも影響します。
今回は、「なるべく削らない・なるべく抜かない」というMI(最小限の侵襲)治療を大切にし、重度の歯周病でも歯を残せる可能性を広げるための精密治療を行っている当院が、放置すると怖い歯周病について詳しく解説します。

元山 裕太郎 院長
経歴
筑波大学附属高等学校 卒業
国立 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
東京医科歯科大学 歯学部附属病院 研修医 勤務
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 う蝕制御学分野 所属
(東京医科歯科大学 歯学部附属病院 むし歯外来) 勤務
医療法人悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 勤務
つづき歯科クリニックたまプラーザ(訪問歯科診療部) 勤務
医療法人高歯会 東歯科医院 勤務
医療法人誠慎会 峯歯科広尾商店街 勤務
現在に至る
医院名:都立大学ブラン歯科クリニック
所在地: 〒 152-0032
東京都目黒区平町1丁目25-14 右山ビル1F
歯周病を放置すると全身に広がる影響とは

歯周病は歯ぐきや歯を支える骨に炎症を起こす病気ですが、その影響はお口の中だけにとどまりません。
近年の研究で、以下のような全身の病気と関係があることがわかっています。
▪糖尿病(血糖コントロールが悪化しやすくなる)
▪心臓病・脳梗塞(血管が詰まりやすくなる)
▪誤嚥性肺炎(シニア世代の命を脅かす肺炎)
▪妊娠中の早産と低出生体重児の出産(母体の歯周病がおなかの赤ちゃんにも影響する)
▪認知症(発症や進行に影響する可能性が高い)
これらは、生活の質や寿命に大きく関わる重大な病気です。
それぞれがどんな病気か、そして歯周病とどう関わっているのかを、順にご紹介します。
歯周病と関係の深い全身疾患や状態について
歯周病は細菌によって歯ぐきに炎症を起こす病気です。
ところが、その影響はお口の中だけにとどまりません。
炎症や細菌が血流に乗って全身を巡ることで、さまざまな病気のリスクを高めます。
糖尿病

糖尿病は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが弱まり、血液中の糖が高い状態が続く病気です。
歯周病による炎症は、インスリンの働きを妨げ、血糖コントロールを悪くします。
一方で、糖尿病があると免疫機能が低下して歯周病が悪化しやすくなるなど、互いに影響を与え合います。
反対に、それぞれの治療をした場合も互いによい影響を与え合うことがわかっており、早期の歯周病治療によって糖尿病の血糖値の指標であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が13.8%から6.5%まで改善したという例もあります。
参照:J-STAGE|日本歯周病学会会誌65巻(2023)2号|症例報告「急激なHbA1c値の悪化に重度歯周炎症の関与を疑った一症例」 >
心臓病・脳梗塞

心臓病(心筋梗塞や狭心症)や脳梗塞は、血管の内側に汚れやかたまり(プラーク)がたまって血液の流れが悪くなり、詰まってしまうことで起こります。
命に関わることもある、非常に危険な病気です。
歯周病が進むと、歯ぐきの炎症から歯周病菌や炎症を起こす物質が血液の中に入り込みます。
これらが血管の内側に刺激を与え、血管を硬くもろくする「動脈硬化」を進めてしまいます。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高くなると考えられているのです。
これまでの調査や分析の結果、歯周病のある人は心臓の血管が詰まる病気(冠動脈疾患)になる確率がおよそ1.6倍高いという報告もあります。
さらに、歯周病の治療を行うことで、体内の炎症を示す数値(CRPなど)が下がり、血管の健康が改善される可能性も示されています。
このように、歯周病はお口だけの問題ではなく、身体の中の血管の健康にも深く関わっている病気なのです。
参照:J-STAGE|日本歯周病学会会誌66巻(2024)2号|ミニレビュー「歯周炎と動脈硬化性疾患の関連:最近の知見」 >
誤嚥(ごえん)性肺炎

誤嚥性肺炎とは、本来であれば食道に送られるはずの食べものや飲みもの、唾液などが誤って気管に入り、その中に含まれる細菌が肺に到達して炎症を起こす病気です。
飲み込む力(嚥下機能)が弱くなったときに起こりやすく、特にシニア世代の方に多く見られます。
重症化すると命に関わることもあるため、早期からの予防が大切です。
歯周病があると、お口の中に細菌が通常より多く存在する状態になるでしょう。
そのため、誤って食べものや唾液が気管に入ってしまった場合、細菌が一緒に肺に入り込み、肺炎を引き起こすリスクが高まるのです。
特に、高齢になると免疫機能が低下していることも多く、いったん発症すると治りにくく、再発しやすい傾向があります。
日ごろから歯周病の予防や治療を行い、お口の中の細菌数を減らすことは、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
誤嚥性肺炎を予防するためにも、お口のケアと全身の健康管理を組み合わせて行いましょう。
妊娠中の早産と低出生体重児の出産

早産とは、妊娠37週より前に赤ちゃんが生まれることをいいます。
低出生体重児は、生まれたときの体重が2500g未満の赤ちゃんを指します。
どちらも赤ちゃんの発育や健康に影響を与える可能性があり、特に低体重で生まれた場合は、生後の感染症や発達面で注意が必要になることがあります。
歯周病はお口の中だけの病気と思われがちですが、妊娠中に炎症が続くことで歯周病菌や炎症を起こす物質が血液を通して全身に広がります。
これらが、子宮の収縮を促す「プロスタグランジン」などの物質を増やし、早産や低出生体重児の出産につながる可能性があると考えられています。
国内外の研究でも、妊娠中に歯周病がある女性は、そうでない女性に比べて早産や低出生体重児を出産する割合が高いという報告があります。
妊娠中はつわりやホルモンの変化によって歯ぐきが腫れやすくなるため、歯周病のリスクが上がるのです。
そのため、妊娠前からの歯科検診や、妊娠中でも可能な範囲での歯周病予防・治療が重要です。
認知症

認知症とは、記憶力や判断力、思考力が徐々に低下し、日常生活に支障をきたす病気です。
高齢化が進む日本では、今や社会全体で対策が求められており、その中でも最も多いタイプが「アルツハイマー型認知症」です。
九州大学の研究によると、歯周病の原因菌である「ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis:Pg菌)」が長期間体内に存在すると、脳の中に「アミロイドβ」というたんぱく質が増えることがわかっています。
このアミロイドβはアルツハイマー型認知症の原因物質の一つとされ、蓄積することで神経細胞の働きを妨げ、記憶障害を引き起こす可能性があります。
参照:九州大学 PRESS RELEASE(2019/11/14)|世界初ヒト歯周病の歯ぐきで脳内老人斑成分が産生されていることが判明 〜歯周病によるアルツハイマー型認知症への関与解明の新展開〜 >
こうしたメカニズムにより、歯周病は単なる「歯ぐきの病気」にとどまらず、全身の健康にも深く関わることが明らかになりつつあります。
歯周病の進行段階と放置による悪化

全身の病気との関係をご説明しましたが、歯周病はお口の中で着実に進行していきます。
特に、初期は痛みや強い違和感がないため、「たいしたことないのでは?」と思ってしまう方も少なくありません。
ところが、歯周病の自覚症状が出るころにはかなり進行していることが多いのです。
ここでは、歯周病の進行の流れを具体的に見ていきましょう。
歯肉炎(初期)
歯ぐきが赤く腫れ、歯磨きのときや硬いものを食べたときに出血する段階です。
この時点では、歯を支える骨はまだ無事で、炎症も浅い層にとどまっています。
適切な歯磨きや歯科クリニックでのクリーニングを受け、健康な状態に戻すことが可能です。
軽度歯周炎
炎症が深くなり、歯を支える骨の一部が溶け始めます。
歯ぐきの腫れや出血が続き、口臭が気になる場合もあります。
自覚症状がまだ軽いため放置されやすい段階ですが、これ以上進行すると、自然に治ることはありません。
中等度歯周炎
骨の破壊が進み、歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになります。
歯のぐらつきや、噛むときの違和感、膿が出ることもあり、炎症が強まると痛みを感じる場合もあります。
重度歯周炎
歯を支える骨が半分以上失われ、歯のぐらつきが大きくなります。
噛むと痛い、歯ぐきから膿が出る、食べものが噛みにくいなど、日常生活に支障が出てきます。
この段階まできてさらに放置すると、最終的に歯が自然に抜け落ちてしまうこともあるのです。
歯周病は進行すればするほど治療が難しくなり、治療期間や費用の負担も大きくなります。
できるだけ早めの受診が、何よりも大切です。
重度でも対応可能です~当院の歯周病治療~

【都立大学ブラン歯科クリニック】では、「なるべく削らない・なるべく抜かない」MI治療を基本とし、重度の歯周病でもできる限り歯を残すことをめざした治療を行います。
ルーペ・マイクロスコープを使った精密治療
肉眼では見えにくい部分まで拡大して確認し、健康な部分を削りすぎず、必要な部分だけを的確に処置します。
これにより、残せる可能性が広がります。
徹底した歯石・プラーク除去
専用的な器具を使用し、歯周ポケットの奥まで汚れを取り除きます。
除去後は、再付着を防ぐためのケア方法もご説明します。
外科的処置(必要に応じて)
歯周ポケットが深く、通常のクリーニングでは改善が難しい場合には、フラップ手術(歯ぐきを開いて歯根を直接清掃する方法)や、再生療法(失われた骨の回復を促す治療)を行います。
かみ合わせや生活習慣の改善
強すぎるかみ合わせ、食いしばり、歯ぎしりは、歯周病の悪化を早める要因です。
当院では、マウスピースタイプの装置で歯を保護し、生活習慣のアドバイスも行います。
重度の歯周病であっても、歯を残すための選択肢がある場合がありますので、「もう抜くしかない」と言われた方も、一度ご相談ください。
歯周病を予防するためにできること
歯周病は、生活習慣と深く関わる病気です。
日常的なケアを続けることで、歯周病の発症や進行を防ぐことができます。
毎日の正しい歯磨き

「歯と歯ぐきの境目」に歯ブラシを当て、やさしい力で小刻みに動かします。
強くこすりすぎると歯ぐきを傷める原因になるため、注意が必要です。
フロスや歯間ブラシの活用

歯ブラシでは届かない「歯と歯の間」の汚れを取り除きます。
歯間ブラシのサイズは歯科医師・歯科衛生士が選ぶことで、より効果的に清掃できます。
定期的な歯科検診・プロフェッショナルケア

3〜6ヶ月に一度の検診で歯ぐきの状態を確認し、必要に応じて専門的なクリーニングを受けることが大切です。
生活習慣の見直し

喫煙は、歯周病の進行を早めます。禁煙をおすすめします。
また、バランスのよい食事や十分な睡眠も、免疫機能を保つために重要です。
こうした日常的なケアと歯科医院での定期的なチェックを組み合わせることで、歯周病は大きく予防・改善が可能です。
歯周病の治療や予防は都立大学ブラン歯科クリニックへご相談を

【都立大学ブラン歯科クリニック】は、東急東横線「都立大学駅」から徒歩2分の場所にあり、土日も診療しています。
(診療日時は変更になる場合がありますので、最新の診療時間についてはホームページをご確認ください)
「歯ぐきの腫れや出血がある」「歯がぐらつく」「口臭が気になる」など、症状が軽いうちから重度の歯周病まで、お一人お一人の段階に合わせた治療をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
早期発見・早期治療が、歯と全身の健康を守る第一歩です。




