Column コラム

都立大学の歯医者|インプラント治療は痛くないのか気になる方へ

「歯を失った部分をしっかり補いたいけれど、治療中の感覚や術後の経過が気になる」という方は多いのではないでしょうか。

インプラントは、ご自身の歯のようにしっかり噛める喜びを取り戻せる、非常にメリットの大きい治療法です。
しかし、顎の骨にインプラント体を埋め込む外科手術をともなうため、治療への不安や、術後の経過に慎重になるのは、ご自身のお身体を大切に考えているからこその自然な反応です。

そこで今回は、麻酔によって感覚をやさしく休ませて行う治療の仕組みや、手術のあとに傷口がじっくり治っていく流れについてお話しします。

さらに、当院で行っている事前の精密なシミュレーションや、サージカルガイドを用いて、なるべく痛みや腫れを抑えた、お身体にやさしいインプラント治療の取り組みについてもご紹介します。

院長

元山 裕太郎 院長


経歴
筑波大学附属高等学校 卒業
国立 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
東京医科歯科大学 歯学部附属病院 研修医 勤務
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 う蝕制御学分野 所属
(東京医科歯科大学 歯学部附属病院 むし歯外来) 勤務
医療法人悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 勤務
つづき歯科クリニックたまプラーザ(訪問歯科診療部) 勤務
医療法人高歯会 東歯科医院 勤務
医療法人誠慎会 峯歯科広尾商店街 勤務
現在に至る

医院名:都立大学ブラン歯科クリニック
所在地: 〒 152-0032
東京都目黒区平町1丁目25-14 右山ビル1F

麻酔がしっかり効いた状態で進めるインプラント治療

患者さまが終始リラックスして治療を受けられることも、インプラント治療において大切なことです。
治療中は局所麻酔を適切に使用し、処置を行う部位の感覚を一時的に休ませた状態で行うため、痛みを感じることはほとんどないとされています。
歯科医院で使用する局所麻酔は、処置中の感覚を和らげる効果があり、いつの間にか終わっていたと感じるケースもあります。

当院では、麻酔時のチクッとする刺激そのものを抑えるために、つぎのような工夫を取り入れています。

表面麻酔の活用

麻酔の注射を打つ前に歯ぐきに塗るお薬です。あらかじめ歯ぐきの感覚をやさしく和らげておくことで、針が刺さる瞬間のチクッとする痛みを軽減します。

極細の注射針の採用

医療用の中でも特に細い注射針を採用し、針が刺さるときのチクッとする感覚を最小限に抑えます。

麻酔液の温度調節

麻酔液をあらかじめ人肌と同じ温度に温めておくことで、体内にお薬が入るときの冷たさや違和感など、刺激を軽減します。

インプラント治療の負担を抑える4つの工夫

インプラント治療において、治療中だけでなく「家に帰ったあとの痛みや腫れ」を抑えるために重要なのは、手術時に身体にかかる負担をどれだけ抑えられるかです。

当院では、先進的なデジタル設備を活用することで、術後の負担をできるだけ少なくする工夫を行っています。

当院が行っている4つの工夫は以下の通りです。

1.3D光学スキャナーで型取りの負担を減らすこと
2.歯科用CTで顎の骨を立体的に把握すること
3.コンピューターによる事前シミュレーションを行うこと
4.サージカルガイドを用いて的確に配置すること

それぞれの取り組みについて、詳しくご紹介いたします。

1.3D光学スキャナーで型取りの負担を減らすこと

※画像はイメージです

インプラント治療の準備において、患者さまがリラックスして臨めるよう、当院では3D光学スキャナーを導入しています。
これは小型のデジタルカメラでお口の中をスキャンする設備で、お口を開け続ける時間を短縮し、不快感を軽減することが可能です。
型取りに苦手意識がある方でも、お身体への負担を少なく抑えて検査を進めることができます。

2.歯科用CTで顎の骨を立体的に把握すること

当院では、顎の骨の厚みや血管、神経の位置を3次元的な立体画像で的確に確認できる歯科用CTを導入しています。
お口の内部情報を事前に詳細まで分析し、より細やかな把握を行うことが可能となりました。
安全性の高い治療計画をしっかりと立てるための、大切なステップです。

3.コンピューターによる事前シミュレーションを行うこと

※画像はイメージです

撮影したCTデータをもとに、コンピューター上でインプラントの埋入位置や角度、深さをシミュレーションします。
手術の前にあらかじめ細かな計画を立てられるため、実際の処置にかかる時間を大幅に短縮可能です。
スムーズに処置が終わることで、患者さまのお身体にかかる負担の軽減につながります。

4.サージカルガイドを用いて的確に配置すること

※画像はイメージです

当院ではインプラント手術の際、シミュレーション通りに埋入を行うためのサージカルガイドを用います。
これは患者さまお一人お一人に合わせてオーダーメイドで製作する器具で、お口に装着して使用するものです。
計画された位置や角度へ、インプラントを的確かつスピーディーに配置することが可能となります。
不要な切開や剥離を抑えられるため、術後の痛みや腫れを抑え、お口の中のすこやかな回復をサポートします。

専門性の高い診療と丁寧なカウンセリング体制

落ち着いた環境で治療を受けていただくために、当院では、事前の丁寧なコミュニケーションを大切にしています。
まずは、患者さまのお悩みやご要望をじっくりとうかがい、治療の流れや費用、期間について十分にご納得いただいた上で進めることを基本としています。

院長は、東京医科歯科大学大学院などで研鑽を積み、なるべく削らない・抜かない「低侵襲な治療」が当院が大切にしている考え方です。
精密な検査に基づく無理のない計画を立てることで、治療前の不安をやさしく和らげ、落ち着いて臨める環境づくりを心がけています。

術後の回復の流れと快適に過ごすためのポイント

お口の中ですが、インプラント治療も手術に該当するため、術後の経過には個人差があり、一時的な腫れや違和感が生じることがあります。これは組織が修復される際の自然な反応です。

以下に、一般的な経過と、過ごし方の目安をまとめました。

手術当日の過ごし方


・処方された鎮痛剤を適切に服用する
・当日の強いゆすぎ(うがい)は控える

麻酔が切れたあとに重だるい感覚が出ることがありますが、処方された鎮痛剤を服用いただくことで和らげることが可能です。
日常生活に大きな支障が出ないよう、適切にお薬を使用します。
当日の強いゆすぎは、傷口を守る血のかたまり(血餅)を流してしまうため、うがいは控えめにしましょう。

術後2〜3日(痛みのピーク時)


・激しい運動、長時間の入浴、飲酒を避ける
・手術した部位を指や舌で触らない
・おかゆやゼリーなど、やわらかい食事にする

腫れや痛みのピークを迎えやすい時期ですが、処方されたお薬を服用しながら、徐々に落ち着くのを待ちます。
激しい運動、長時間の入浴、飲酒は血流を促して痛みや出血を引き起こす恐れがあるため、この期間は避けるようにしてください。
また、気になって指や舌で手術部位を触れると、細菌感染の原因になるためそっとしておきましょう。
お食事はおかゆやゼリー、スープなど、噛む負担が少なく、のどごしのよい、やわらかいメニューがおすすめです。

術後1週間〜10日(抜糸の時期)


・歯科医院で抜糸(糸取り)を行う
・辛いものや熱いものなど、刺激物を控える
・喫煙を避ける(インプラントと骨の結合を妨げるため)

傷口が落ち着き、抜糸(糸取り)を行います。
辛いものや熱いものなどの刺激物は、傷口への刺激になるため、数日は控えましょう。
たばこに含まれる成分(ニコチンなど)は血管を収縮させ、インプラントと骨の結合を妨げるリスクになるため、喫煙も控えることが大切です。

数ヶ月後(歯が入るまでの流れ)


・インプラントと骨の結合を確認する
・詰め物や被せ物の製作へ進む
・異変があればすぐに医院へ連絡する

インプラントと骨がしっかり結合し、詰め物・被せ物の製作へ進みます。
万が一、耐えがたいほどの激しい痛みが続く場合や、数日経っても出血が止まらないといった場合は、すみやかにご連絡ください。
お口の状態を詳しく確認し、必要な対応をできるだけ早く行います。

治療後の健康を維持する定期メンテナンス

インプラントを長持ちさせ、お口の中をすこやかに保つためには、治療後のアフターケアがとても重要です。
インプラントそのものは人工の歯であるためむし歯にはなりませんが、汚れが溜まると、周辺組織が炎症を起こす「インプラント周囲炎」という歯周病に似た病気を引き起こすリスクがあります。

きれいに整えた歯をいつまでも快適に使用できるよう、当院では治療を終えたあとも定期的なメンテナンスをサポートしていく方針です。
ご自宅での正しいブラッシングとあわせて、歯科クリニックでの専門的なケアを継続していくことが、トラブルの予防につながります。

健康的な噛む機能を取り戻すために

インプラントは、失った歯の機能を補うことで、食事や会話といった日常生活の質を維持するための一つの選択肢です。
欠損した部分をそのままにすることは、周囲の健康な歯に負担がかかり、お口全体の環境に影響を及ぼす恐れがあります。
ご自身の歯に近い感覚で噛む機能を取り戻すことは、全身の健康維持を支える上でも大切な要素です。

まずはカウンセリングで、現在のお悩みやご要望をお聞かせください。
歯科医師やスタッフが連携し、患者さまお一人お一人の状況に合わせた治療計画を、選択肢の一つとしてご提案いたします。

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