朝起きると顎が疲れていませんか?歯ぎしり・食いしばりチェックと改善法

皆さま、こんにちは。
東急東横線「都立大学駅」から徒歩2分の歯医者【都立大学ブラン歯科クリニック】です。
朝起きたときに「顎がだるい」「歯が浮いているように感じる」「頬の内側に噛み跡がある」
そんな経験はありませんか?
これらは、睡眠中や日中の歯ぎしり・食いしばりによって、歯や顎に大きな力が加わっているサインかもしれません。
歯ぎしりや食いしばりを放置すると歯をすり減らし、さまざまなお口のトラブルや全身の健康への悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
そこで今回は、歯ぎしり・食いしばりの原因やセルフチェック法、そして歯科でできる改善法について詳しくお話しします。

元山 裕太郎 院長
経歴
筑波大学附属高等学校 卒業
国立 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
東京医科歯科大学 歯学部附属病院 研修医 勤務
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 う蝕制御学分野 所属
(東京医科歯科大学 歯学部附属病院 むし歯外来) 勤務
医療法人悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 勤務
つづき歯科クリニックたまプラーザ(訪問歯科診療部) 勤務
医療法人高歯会 東歯科医院 勤務
医療法人誠慎会 峯歯科広尾商店街 勤務
現在に至る
医院名:都立大学ブラン歯科クリニック
所在地: 〒 152-0032
東京都目黒区平町1丁目25-14 右山ビル1F
歯ぎしり・食いしばりとは?~眠っている間に歯や顎にかかる負担~

歯ぎしりや食いしばりは、医学的には「ブラキシズム(bruxism)」と呼ばれる習慣性の咬合(かみしめ)行動です。
眠っている間に起こる「睡眠時ブラキシズム」と、起きているときに無意識に歯をかみしめる「覚醒時ブラキシズム」があります。
無意識のうちにかかる体重を超える「強い力」
通常、食事のときに歯にかかる咬合力はおよそ30kg程度といわれていますが、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりでは100〜200kgもの力が加わることもあると報告されています。
これは、体重を大幅に超えるほどの強い圧力が歯や顎、筋肉、さらには関節にかかることになるため、全身に大きな負担を与えます。
参照:J-STAGE|認知症治療研究会誌「1.認知症の歯ぎしりとめまいの関係」 p80 >
無意識のうちの歯ぎしり・食いしばりも危険
睡眠中の歯ぎしりも危険です。成人の約5〜10%が、睡眠時に歯ぎしり音を発生させているといわれています。
歯ぎしりをしている本人は気づかないことが多く、パートナーに指摘されて初めて知るケースも珍しくありません。
眠っているときの歯ぎしり「睡眠時ブラキシズム」がある人は、歯のすり減りや歯の根元のくさび状の欠損、歯ぐきの損傷が起こりやすく、顎関節の不調や頭痛もみられます。
さらに、いびき・睡眠時無呼吸・不眠に加えて、レストレスレッグス症候群(じっとしていると脚がむずむずするといった症状)を併発しやすく、歯ぎしり中は血圧が上がることもあります。
参照:厚生労働省健康局|健康づくりのための睡眠指針2014「第11条 いつもと違う睡眠には、要注意。」p52 >
歯ぎしり・食いしばりのサインに気づくポイント

睡眠中や集中して作業をしているときに無意識でしてしまう食いしばりは、ご自身で気づきにくい習慣です。
こんな症状はありませんか?セルフチェック
次の項目に心当たりはありませんか?まずはセルフチェックしてみましょう。
✅朝、起きたとき、顎やこめかみのだるさ・こわばりを感じる
✅関節や筋肉の違和感が繰り返し起こる
✅口の開閉でカクッという音が出る
✅口が開けづらい、痛みがあることがある
✅歯がすり減って平らになっている
✅詰め物が取れやすい、欠けやヒビができやすい
✅頬や舌にギザギザの噛み跡がついている
✅歯が常に口内に当たる感じがある
✅上下の歯が触れている時間が長い
✅頭痛・肩こりをともなう顎のこわばりがある
✅知覚過敏の歯が多い
✅日中、集中すると歯を食いしばっていることがある
当てはまる項目が多いほど、歯科受診の優先度が上がります。
ただし、セルフチェックはあくまで目安です。該当しても、必ずしも病気であると決まるわけではありません。
痛み・開口障害・クリック音など顎関節の症状が続くときは、歯科口腔外科のある歯科クリニックに相談しましょう。
歯ぎしりや食いしばりが及ぼす影響

噛む力は均等ではなく、奥歯(特に第一大臼歯)に集中してかかりやすい特徴があります。
顎は関節を支点とする「てこ」として働くため、支点に近い奥歯ほど力が逃げにくく、前歯よりも負担が大きくなりがちなのです。
歯ぎしりや食いしばりが、どのようなトラブルの連鎖につながるリスクがあるのか、ご一緒に見ていきましょう。
朝起きたときの顎の疲れ・痛み
睡眠中に強い力で歯を噛みしめ続けていると、朝起きたときに顎や頬の筋肉がこわばったり、重くだるく感じたりすることがあります。
これが「顎が疲れている」状態です。
歯のすり減り・欠け
ブラキシズムによって歯の表面(エナメル質)が摩耗し、平らになったり、縁が欠けたりすることがあります。
ひどい場合は象牙質が露出し、しみやすくなることもあります。
歯ぎしりを放置すると歯の破折や知覚過敏、顎関節症の原因になるので注意が必要です。
頬や舌の噛み跡
歯の内側に沿って、白く筋のような噛み跡が見られる場合は、就寝中や集中時に強く歯を押しつけている可能性があります。
歯ぐきが下がる、詰め物が外れる
長期的に歯ぎしりの癖が続いていると、歯根や歯周組織にも影響を及ぼします。
その結果、詰め物や被せ物が外れたり、歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになったりすることもあります。
日中にも注意!上下の歯は離れていますか?
02_pixta_64548974_M-300x191.jpg)
近年では、睡眠中だけでなく日中の食いしばり「覚醒時ブラキシズム」も増えています。
無意識のうちに食いしばっていませんか?
スマートフォン操作やデスクワークに集中していると、無意識に上下の歯を接触させたままにしていることがあります。
本来であれば、上下の歯の間には1〜3mmほどのすき間があるのが理想的な状態です。
上下の歯が常に触れている状態は、筋肉に余分な緊張を生じ、顎関節に慢性的な負担をかけます。
意識的にリラックスを心がけましょう
まずは、「上下の歯が離れていることが自然な状態だ」ということを意識してみましょう。
ふとした瞬間に「歯を噛んでいないか?」を自分でチェックするだけでも、改善の第一歩になります。
歯ぎしり・食いしばりを改善するためにできること

歯ぎしりや食いしばりは「クセ」として定着してしまっていることが多いため、まずは意識して正しい習慣を身につけることが大切です。
日常生活の中でのセルフチェック
たとえば、次のような習慣を心がけてみてください。
✅集中しているときほど、上下の歯が離れているか確認する
✅唇を軽く閉じ、舌の正しいポジション(上の前歯の裏にそっと当てる)の姿勢を保つ
✅仕事や勉強の合間に、顎を軽くほぐすストレッチを行う
✅睡眠をしっかりとれるよう心がける
ストレスの影響も大きいため、十分な睡眠やリラックスの時間をとることも重要です。
ただし、自己流のマッサージや矯正器具の使用は、かえって症状を悪化させることがあるため注意が必要です。
自己判断せず、歯科クリニックに相談することをおすすめします。
歯科で行う治療について

歯ぎしりや食いしばりの原因は、ストレス、かみ合わせ、歯並びの乱れなど、複数の要因が重なっていることが多いため、歯科医院での検査や診断が欠かせません。
的確な歯のダメージの確認と精密治療
歯科口腔外科では、上下の歯の接触状態の確認に加え、顎関節や筋肉の動きも詳細に観察します。
また、歯のすり減りや微細な亀裂を的確に把握することが可能です。
マイクロスコープを用いることで、詰め物や被せ物をすき間なく歯に接着するなどの精密治療を行っています。
就寝中の強い力から歯を守るマウスピース療法「ナイトガード」
就寝時に強くかみしめてしまう方には、「ナイトガード」を使用した就寝時のマウスピース療法をご提案することがあります。
ナイトガードは歯科クリニックで患者さまの歯型をもとに製作する透明の装置で、歯ぎしりの衝撃を分散させることで、歯や顎の負担を大きく軽減します。
素材は弾性のある医療用樹脂で、装着感も良好です。
市販のマウスピースとは異なり、歯科で作るマウスピースは歯列にぴったりと合わせるため、睡眠時も違和感が少なくて安全性に配慮した使用ができます。
ナイトガードは治療目的であれば保険適用内で製作でき、必要に応じてお口に合わせて微調整を行います。
放置するとどうなる?顎関節症を引き起こすなどのリスクも

歯ぎしりによる歯のすり減りは、歯の形を変えてしまうだけでなく、かみ合わせのバランスを崩し、一部の歯に過剰な負担をかけてしまいます。
その結果、歯が割れたり、神経が壊死してしまったりすることもあるのです。
また、顎の関節に炎症が起こると「顎関節症」へ進行する恐れもあります。
顎を動かすと「カクッ」と音がする、開けにくい、といった症状がある場合は、早めの受診が必要です。
慢性的な食いしばりは、肩こりや頭痛、めまいなど、全身の症状にも関わる可能性が指摘されています。
参照:J-STAGE|認知症治療研究会誌「高齢者や認知症患者におけるめまいと歯ぎしり・食いしばりの関係」p17 >
顎の疲れを感じたら早めに「都立大学ブラン歯科クリニック」へご相談ください

朝起きたときの顎の疲れや歯のすり減りは、身体からのサインかもしれません。
放置してしまうと歯や顎関節へのダメージが蓄積し、大がかりな治療が必要になることもあります。
東急東横線「都立大学駅」から徒歩2分と通いやすい立地にあり、土日も診療している【都立大学ブラン歯科クリニック】では、歯を守るための予防的アプローチを大切にしています。
気になる症状がある方は、ぜひ一度、ご来院ください。
いつまでも健康なお口で過ごせるよう、丁寧にサポートいたします。



