歯が割れたら抜くしかない?割れた歯を接着技術で救う歯医者

皆さま、こんにちは。
東急東横線「都立大学駅」から徒歩2分の歯医者【都立大学ブラン歯科クリニック】です。
「歯が割れた」と聞くと、「もう抜くしかないの?」と不安になってしまう方が多いかもしれません。
実際、歯にヒビや破折があると、従来は抜歯が第一選択となることもありました。
しかし、近年、歯科用接着技術が飛躍的に進歩し、割れてしまった歯も適切な処置で再生可能な時代に突入しました。
当院では、「なるべく削らない・なるべく抜かない」を基本としたMI(Minimal Intervention=最小限の侵襲)治療に力を入れています。
歯の健康な部分をできる限り残し、患者さまの大切な歯を長く守ることをめざしている歯科クリニックです。
マイクロスコープやルーペを用いた精密な診断と治療を行うことで、割れた歯に対しても的確な処置が可能です。
今回は、「歯が割れたら本当に抜くしかないのか?」という疑問にお答えしながら、原因・治療法・予後管理までをわかりやすく解説します。

元山 裕太郎 院長
経歴
筑波大学附属高等学校 卒業
国立 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
東京医科歯科大学 歯学部附属病院 研修医 勤務
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 う蝕制御学分野 所属
(東京医科歯科大学 歯学部附属病院 むし歯外来) 勤務
医療法人悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 勤務
つづき歯科クリニックたまプラーザ(訪問歯科診療部) 勤務
医療法人高歯会 東歯科医院 勤務
医療法人誠慎会 峯歯科広尾商店街 勤務
現在に至る
医院名:都立大学ブラン歯科クリニック
所在地: 〒 152-0032
東京都目黒区平町1丁目25-14 右山ビル1F
歯が割れたら抜くしかない?~保存できる可能性もあります~

まずはじめにお伝えしたいのは、「歯がひび割れた=必ず抜歯」というわけではないということです。歯の破折にはさまざまなタイプがあり、その深さや位置によっては、特殊な接着技術によって歯を残すことが可能です。
特に、亀裂が入った範囲が浅い場合や、破折した部分が歯ぐきの上にあり処置がしやすい場合には、保存治療の成功率も高まります。
逆に、深くまで割れていたり、感染が広がっていたりすると、歯を残すのが難しくなることもあります。
つまり、早期の診断と治療が、歯を残すかどうかのカギを握るのです。
破損した歯を「見えないから」と放置してしまうと、破折線から細菌が入り込み、歯の根や周囲の骨に炎症が広がってしまう可能性があります。
腫れや膿がたまることで激しい痛みが出ることもあるため、「違和感がある」「噛んだときに痛む」といった症状がある場合は、早めの診察が非常に重要です。
歯が割れる原因と症状にはどんなものがある?
厚生労働省が行った歯科疾患実態調査によると、歯を失うおもな原因として「破折(歯が割れること)」が18%を占めています。
これは、むし歯(29%)や歯周病(37%)に次ぐ割合であり、約5本に1本の割合で歯が破折によって失われていることを意味します。
このように、歯が割れることは決してまれなケースではなく、私たちの口の中で起こり得る「よくある抜歯の原因」のひとつです。
しかも破折の多くは、神経を取った歯や治療済みの歯で起こりやすく、「見た目に問題がない」「痛みがない」状態でも、内部では割れが進行している可能性があります。
つまり、歯がひび割れることは誰にでも起こりうるリスクであり、いかに早く異変に気づき、適切な処置を受けるかが歯の寿命を左右するといえるでしょう。
例えば、長年のかみ合わせの偏りや、過去に治療を受けた歯において、負担が集中しやすい部分に割れが生じることがあります。
これに加え、日常的な行動(食事や生活習慣)が歯に対するストレスを増大させ、徐々に亀裂が広がる原因となるのです。
下記では、代表的な原因をご紹介します。
参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~|歯の喪失の原因|抜歯の原因は? >
根管治療を受けた歯

神経を取り除いた歯(無髄歯)は、内部に栄養が届かず、水分を失って脆くなっていきます。
そのため、日常的な食事での咀嚼(そしゃく)や少しの衝撃でもヒビが入りやすくなるのです。
また、見た目には問題なく見えても、内部から破折が進行しているケースもあります。
金属の土台が入っている歯

金属製の土台(メタルコア)は強度が高く、長年使用していると金属の硬さによって歯の内側から力がかかり、歯に亀裂が生じることがあります。
特に神経を取った歯に金属のコアを入れている場合は、応力が集中しやすく破折のリスクが高まります。
外傷(転倒・スポーツなど)

日常生活やスポーツ時の衝突、転倒などの衝撃によって歯が割れることもあります。
特に前歯は外力を受けやすく、折れたりヒビが入ったりするケースが多く見られます。
受傷直後は問題がなくても、時間の経過とともにヒビが進行することがあるため注意が必要です。
歯ぎしり・食いしばり

睡眠中や集中している時の無意識の歯ぎしり・食いしばりも、歯に大きな負担をかけ続ける原因になります。
長期的に負荷がかかると、歯の表面に微細なクラック(亀裂)が入り、それが徐々に深部まで進行して破折へといたることがあります。
大きなむし歯治療や再治療した歯

過去に大きく削られた歯や、何度も再治療を繰り返している歯は、残っている歯質が非常に薄くなっていることが多く、非常に割れやすい状態です。
中でも、むし歯が歯の中心部(象牙質や歯髄)まで達していたような歯は、治療後に注意深く管理しなければ再破折のリスクが高まります。
クラウン(被せ物)が装着されている歯

クラウン(冠)を装着している歯は、必ずしもその治療自体が歯の寿命を短くするわけではありません。
ただし、こうした歯は無髄歯(神経を取った歯)であることが多く、歯の根の先に病変が残っていることもあります。
治療の際にすでに大きなダメージを受けているケースも多く、慎重な経過観察が必要です。
未処置のむし歯がある歯

むし歯を放置していると、歯質が次第に弱くなり、内部構造も脆弱になります。
むし歯が進行して歯がもろくなった状態では、咀嚼による圧力や外力によって割れやすくなります。
部分義歯の針金がかかる歯(鈎歯|こうし)

入れ歯のバネ(クラスプ)がかかる歯は、長年にわたり力が集中しやすく、亀裂が入りやすい状況になります。
とくに、バネのかかり方が合っていない場合や、かみ合わせに偏りがある場合は注意が必要です。
歯周病が進行している歯

歯周病によって歯を支える骨が減っている歯は、咬合力に対する耐久性が下がり、通常の力でも揺れたり破折したりするリスクが高まります。
また、歯根が露出していると、破折の発見が遅れやすくなります。
参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~|歯の喪失の原因|喪失リスクの高い歯とは? >
歯が割れたときの自覚症状の現れ方

歯が割れたときには、以下のような症状が現れることがあります。
✅噛んだときにピリッと痛む、違和感がある
✅冷たいものや熱いものがしみる
✅被せ物が浮いているように感じる
✅歯ぐきが腫れる、膿が出る
初期のひび割れは自覚症状が出にくいため、放置してしまう方もいらっしゃいますが、破折が進行してからでは保存が難しくなるケースもあります。
わずかな違和感でも、早めに受診することで歯を守れる可能性が高まります。
接着治療が適応されやすい歯とは?

歯の割れ方には個人差があり、すべてのケースで保存が可能なわけではありません。
以下のような状態であれば、接着治療による保存の成功率が高いとされています。
✅割れた部分が歯の表面にとどまっている(浅い破折)
✅割れてから間もない(感染が広がっていない)
✅破折が1ヶ所で、構造が単純である
✅周囲の歯ぐきや骨に影響が出ていない
反対に、破折が歯の根の先まで達している、複数方向に広がっている、周囲に膿がたまっている、といった場合には、保存が難しいこともあります。
精密な検査と診断をもとに、適切な判断が求められます。
当院で行う接着技術による治療法

【都立大学ブラン歯科クリニック】では、破折した歯を保存するための接着治療に積極的に取り組んでいます。
以下は、当院で行っているおもな治療法です。
口腔内接着法(歯を抜かずにそのまま修復)
破折が比較的浅い場合や、歯の状態が安定している場合に適応される治療法です。
お口の中で直接、割れた部分に専用の接着剤を用いて修復し、その後に被せ物などで補強します。
治療の際はマイクロスコープを使用し、細部まで確認しながら精密に接着を行います。
破折の範囲や深さを正確に見極めることで、無理のない保存治療を実現できるのです。
※自由診療となります。
口腔外接着再植法(一度抜いて接着、戻す)
破折が歯ぐきより深い場合や、口腔内での修復が困難なケースでは、一度歯を抜いてお口の外で接着修復を行い、元の位置に戻すという方法を選択することがあります。
この方法は高い技術と設備が求められる治療ですが、深い破折にも対応できるため、他院で抜歯と診断された歯でも保存できる可能性があります。
※自由診療です。
このように、当院では破折の状態を的確に診断し、それぞれの患者さまに適切な方法をご提案いたします。
治療後の注意点とメンテナンス
接着治療が成功した後も、その歯は一度破折を経験しているため、丁寧な管理が必要です。
▪強い力をかけないよう注意(かたいものを噛むのを避ける)
▪就寝中の歯ぎしりがある方は、ナイトガードの装着を推奨
▪定期的なメンテナンス、かみ合わせチェック
▪再破折や感染の早期発見のため、定期的な画像診断
また、喫煙は歯の血流を悪化させ、治癒を妨げる要因になります。
接着治療を受ける方には、禁煙を強くおすすめしています。
「歯が割れたかも」と思ったら、まずはご相談を

当院では、歯をなるべく残すことを基本とした診療方針のもと、「削らない・抜かない」MI治療を実践しています。
マイクロスコープやルーペによる拡大視野での診察、歯科用CTを用いた立体的な診断によって、歯の状態を的確に把握し、適切な治療をご提案いたします。
アクセス面でも、都立大学駅から徒歩2分という便利な立地にあり、土日も診療を行っています(※診療日時は変更となる場合がありますので、最新情報はホームページをご確認ください)。
院内は清潔で落ち着いた空間づくりを心がけており、幅広い年代の患者さまに安心してご来院いただける環境を整えております。
「歯が割れたけど、抜きたくない」「本当に残せるのか診てもらいたい」とお考えの方は、ぜひ一度、【都立大学ブラン歯科クリニック】にご相談ください。
大切な歯を少しでも長く守るために、私たちが全力でサポートいたします。
この度、美容医療(自由診療・審美歯科)のプラットフォーム「キレイレポ」に元山 裕太郎 先生の「歯根破折(割れた歯)の接着治療について」の記事が掲載されました。





